コミュニケーションが苦手|谷塚こころのクリニック|草加市谷塚の心療内科・精神科

〒340-0028
埼玉県草加市谷塚1‐21‐1 メルヘンシャトー草加102
048-959-9161
WEB再診予約 初診問診票はこちら
ヘッダー画像

コミュニケーションが苦手

コミュニケーションが苦手|谷塚こころのクリニック|草加市谷塚の心療内科・精神科

コミュニケーションが苦手

コミュニケーションが苦手

コミュニケーションが苦手で、空気が読めないと言われたり、変わっているとよく言われることはありませんか?

発達障害

発達障害は、近年注目が集まっている疾患で、生来の脳の働き方により、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態で、自閉スペクトラム症(ASD,小児自閉症やアスペルガー症候群なども含む)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などが含まれます。
発達障害とは気づかれずに、大人になって環境が変わることで日常生活や社会生活に支障をきたすことがあります。

「何度言っても分からない人だ」「努力が足りない」等の誤解を受け、ひどく思い悩んでおられるケースもみうけられます。
また、うつ病等の精神疾患が二次的に本人を苦しめることがままあり、発達障害が合併していることに後になって気づかれることがあります。

自閉スペクトラム障害

自閉スペクトラム症としてまとめられた小児自閉症では、①社会性の障害(抱っこを嫌がる、人見知りしない、一人遊びを好む)、②コミュニケーションの障害(オウム返しでの返答、抑揚に乏しい話し方)、③想像力の障害(興味関心が著しく偏っている、状況変化が苦手、ごっこ遊びをしない、思い通りにならないとかんしゃくを起こす)といった3つの項目が特徴的に示されます。聴覚や触覚、味覚への過敏性を示すこともあり、知的障害を合併していることもあります。

アスペルガー症候群もASDにまとめられています。言語や認知の発達の遅れは認められないが、社会性の障害や興味の限局などが認められるもので、通学先や勤務先などの社会生活の場面での、障害による対人関係構築や維持に困難さを自覚または他覚され、専門科受診に至る場合があります。
障害のために、二次的な抑うつ状態に陥っている場合もあって、必要に応じて薬物治療を行う場合もあります。本人や家族が障害の特徴を理解することや、職場の理解を得ることや本人の特性に応じた就労支援なども検討されます。

自閉症スペクトラム症の代表的な症状

  • 冗談が通じず、言われたことをそのまま受け取ってしまう
  • 場にそぐわない発言をしてしまう
  • 相手の気持ちが理解できない
  • マイルールがある
  • 急な予定の変更にパニックになる

注意欠如・多動症(ADHD)

生来の脳機能の微細な障害が想定されており、神経伝達物質のドパミンが発症に関与していると考えられています。学齢期の5%程度、男児が女児の数倍に多くみられます。「忘れ物が多い」「授業や遊びなどに集中できない」といった不注意の症状(集中困難)、「落ち着きがない」「教室内でじっと座っていられない」「大声で話し騒々しい」といった多動性、「いきなり物を投げる」「順番を待つことが出来ず、割り込む」といった衝動性の3つが中核となる症状で、その多寡により「不注意優勢型」などに分類されます。
成人期には、多動傾向は軽減し、不注意症状が優勢となり男女の比率も小児期より差異が少なくなる特徴があります。
経過の中で、社会生活を円滑に過ごせず、抑うつ症状が出現したり、その他の行動障害を合併する場合があります。
診断に特化した治療薬の使用や認知行動療法、ソーシャルスキルトレーニング、環境調整などが治療法になります。

注意欠如多動性障害の代表的な症状

  • ケアレスミスが多い
  • 忘れ物が多い
  • じっとしていられない
  • 会話の途中で割り込むことが多い
  • よく遅刻する