この度、ご縁がありまして、草加市谷塚に「谷塚こころのクリニック」を開院させていただくこととなりました。
誰しもがそういう時期を過ごすのかも知れませんが、私は思春期の頃から、ヒトのこころやその働きなどに漠然とした興味と関心を抱いていました。
大学文系学部で行動科学を専攻し、市中精神科病院での学生ボランティア活動を2年ほど経験しました。
その縁あって卒後に、埼玉県旧大宮市で、精神障害を抱える方々の地域生活支援事業を展開する法人での勤務を経験させていただきました。そのなかで、より治療的なかかわりができる職種を志向し、医学部に入学しました。
大学病院での研修を経て、市中精神科病院でのスーパー救急病棟医員・医長として、行政措置を含む重篤な急性期症状を抱える方々の入院治療や、精神科一般外来を担当させていただきました。
また、足立区の精神保健福祉相談業務、東京都の措置入院診察業務に従事させていただきました。
地域でのメンタルヘルスに関わる医療の実践への関心が強まり、吉川市内の心療内科・精神科クリニックにて、外来診療を経験させていただきました。
同院での経験を経て、16歳程度からご高齢の方まで幅広く、治療ゴールや薬剤選択などを含めた意思決定を患者さんとともに悩み考え、心理カウンセリングなどが実施できる診療を実施したいと思い至りました。
開業地である草加市谷塚は、私が以前勤務していた東京足立病院も近く、通勤で通い慣れた地であり、とても愛着を持っております。
最後に、私の苗字について紹介させていただきます。「属」の旧字体である「屬」は、「さっか」と訓読みします。山口県や福岡県などでみられ、律令時代における四等官制度の「さかん」に由来し、壁塗り職人(左官)であったという説があるようです。
地域の皆様のメンタルヘルスの回復や維持・向上に、微力ながら貢献でき、皆様から愛されるクリニック運営を目指したいと考えます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
院長
屬 健一(さっか けんいち)